2024年8月7日(水)に、中国学園大学において、独立行政法人日本学術振興会と本学の共催で「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~ KAKENHI」(科学研究費助成事業(研究成果公開促進費))のプログラム「あなたの知らない細菌の世界-食べ物を作る細菌を見てみよう!-」が開催されました。
この事業は、科学研究費助成事業により得られた最先端の研究成果を小・中・高校生にわかりやすく伝えることで、科学のおもしろさを感じてもらうことを目的として実施されているものです。
本プログラムの講師は人間栄養学科の楠本晃子准教授が務め、中学生5名と小学生15名が参加しました。
細菌は目には見えない小さな存在ですが、実際はとても身近な存在です。
私たちの体には40〜100兆個もの細菌が棲んでいますし、細菌は発酵食品を作るのに欠かせない存在です。
ふだんは身の回りの細菌を意識することはほとんどありません。
本プログラムでは、ヨーグルトの食べ比べ、食べ物を作る細菌のグラム染色と観察、ヨーグルトの中の乳酸菌の観察をおこない、食べ物を作る細菌について楽しく学びました。
ヨーグルトの食べ比べでは、乳酸菌の違いがヨーグルトの味に関係していることを発見しました。
ヨーグルトの容器の素材も乳酸菌の違いに関係していることを知って、みんなは驚いた様子でした。
グラム染色では、食べ物を作る細菌を自分で染色し、顕微鏡で観察しました。
大学生に実験作業と顕微鏡操作を教えてもらいながら、全員が上手に染色、観察することができました。
ヨーグルトを位相差顕微鏡で観察して、乳酸菌を探しました。
数珠のように連なった菌(連鎖した球菌)や細長い菌(桿菌)を発見して、みんなで大盛り上がりでした。
プログラムの最後に修了式が行われ、参加者一人一人に「未来博士号」が授与されました。
参加した小中学生には、細菌の不思議を体験した楽しい一日になりました。
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2024.08.26 | 人間栄養学科