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2025.01.29 | 子ども学研究科

研究ノート(太田憲孝准教授):芥川龍之介の文学作品の研究

芥川龍之介の文学作品の有名なものの一つに、『羅生門』があります。高校の教科書にも載っている作品です。その他にも多くの作品を残していますが、その中の一つ『疑惑』という作品は、特に疑問点が多くみられ、「安楽死」という重いテーマを扱っています。「アクティブ文学講座~文学作品を読み味わう~「芥川龍之介『疑惑』」において、この作品の疑問点について、市民の方と意見交流を行いました。

「登場人物・中村はいつ、どこから家に入ってきたのか」「どうやって誰にも見つからず入ってきたのか」「地震で下敷きになった妻を殺したが、それは愛情からか憎しみからか」など、たくさんの疑問点について考えていきました。多くの人が、森鴎外の作品『高瀬舟』と重なり、比べながら自分の考えをつくりあげていきました。
小学校の教科書には載っていませんが、疑問点が見つかる文学作品はたくさんあります。さらにどのようにしたら、文学作品をより深く楽しく読み込むことができるのか、探っていきたいと考えています。

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